銀座藤屋では、花井幸子先生が着物を手がけて27年の間、継続して取り扱ってまいりました。
かって、20年の機会に、花井先生が21世紀のあなたへ送る、メッセージを綴ってくださいました。
題して「時代と響き合う和音。」
一瞬で好きになった人も、ゆっくり好きになっていく人も、かならずむずかしいと感じる壁に出会うのが、着物です。
しきたり、格式、組み合わせ方。
近道はないけれど、伝統をわかった上で、面倒だからおもしろいと思えたとき、ぐんと距離が近づくのも着物です。
今年の私の着物は、着物に近づき楽しみだした人から、「着たい着物」と言われ、また、上級者は心躍らせて、さりげなく洋服のように着こなす人もいます。
それはまるで新しい時代と響き合う和音。
そんなうれしい言葉を贈られた幸せな着物を、二十一世紀のあなたへお届けします。